2015年7月/28日、市川市の特別支援学級・学校の先生方の研修会、「市川市特別支援教育研究連盟 夏季研修会」の分科会の講師をさせていただきました。
私はかつて10年間青山学院大学で「心を彩るガーデニング」という講座の非常勤講師をしていて、その中でキャンパス内のグリーンウォッチングをしたりしていました。そのことを知っている方からのご縁で、お声をかけていただきました。
担当した分科会のテーマは「自然の植物を使っての図画工作指導について」。
研修会場の学校の隣りに須和田公園という広い公園があります。事前打合せで担当者様から、「公園で自然探索をしながら材料を集め、それを使って何か作品を作り、持ち帰れるようにしたい。」とリクエストをいただきました。
今回作った作品は「葉っぱのスタンプ」です。
材料集めに行く前に、せっかく植物を扱うんだから植物にこだわってね、というお話をさせていただきました。
たっぷり時間をかけて木や草に触れたり観察したりしながら、材料を集めました。
教室に戻り、作品作りに取り組みました。
葉っぱを置いて、上からスタンプ台を当ててインクをつけていきます。
紙は白い画用紙と茶封筒を使いました。
大勢で作ると、いろいろなデザインが誕生して面白いです。
「葉っぱのスタンプ」の作り方
材料
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好きな葉っぱ
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スタンプ台
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紙
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下に敷く新聞紙
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葉っぱの汚れを拭くもの(必要に応じて)
手順
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葉っぱに汚れがついていたら取ります。
- 葉っぱの裏側(葉脈が浮き出ている側)にスタンプ台のインクをつけます。葉っぱを下に置いて、手にスタンプ台をもってポンポンとインクをつけていく方が簡単です。
- インクをつけた面に紙をかぶせ、版画のようにこすりつけます(手で押さえれば十分です)。
※スタンプ台のインクのスポンジが浮き上がっている物の方が、インクをつけやすいです。
※インクを付ける場所と、版画のように刷る場所を別にしましょう。
葉っぱの選び方
固めでしっかりした感じの葉の方が扱い易いです。
例)アジサイ、サクラ、アイビー(ヘデラ/キヅタ)、イチョウ
その他、形が面白いので、カエデ(イロハモミジ)やシダ類(イヌワラビ)、ドクダミ、アオジソなどもお勧めです。
紙の選び方
コピー用紙、プリンターで使える和紙など、印刷に使う紙は刷りやすいです。
和紙のもの(封筒、はがきなど)も味のある作品になります。
折り紙は少しインクをはじきます。
葉っぱのスタンプを使ってできること、授業への応用例
- 絵葉書作り
- 色紙にし、詩や俳句を書く
- 母の日、クリスマス、お正月などのカード作り
- 台紙に貼ってしおりにする
- グループで大きな作品にする
- 自由にデザインする(水族館、動物、怪獣など)
- 布にスタンプする(布につくインクで)
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着色方法の工夫(絵具や色鉛筆などを組み合わせる)